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サミュエルの車を降りて

公園でダレた時間を過ごした後

しばらく散歩などして

いよいよホテルに帰る段となった。

タクシーは高いし

歩くには遠すぎる。

俺たちはインドで最もポピュラーな交通手段

リクシャーを利用することに決めた。







リクシャーには主に2種類、

サイクルリクシャーと呼ばれる、自転車で客席を引っ張るタイプと

オートリクシャーと呼ばれる、バイクタイプがある。

両者共に三輪で、客席は二人分だ。

値段はサイクルリクシャーの方が安い。



俺たちは大通りに出て

オートリクシャーをつかまえることにした。







ところが、これがなかなかつかまらない。

というより、こちらが要求する値段に

なかなかまけてくれない。

声は引っ切り無しに掛けてくるけど、

ものすごい吹っ掛けてくるし、

向こうから話し掛けてくるやつを信用してはいけない

というのは

インドの基本だ。

真面目そうな人を探して

こちらから声を掛けるが

値交渉がうまくいかない。

結局5、6台目で妥協して

乗ったはいいけどそのおじさん、

いまいちホテルの場所が分からないらしい。

住所を見せても





「あっちだろ?あの〜パークの近く。」



とか言ってなんか怪しい。

心配しながら、インドの道路の混雑を

見るともなく眺めていた。

リクシャーは俺とKを乗せて

知らない道をどんどん走って行く。

ジャイプールの地理は全く分からないから

この方向で合ってるのかどうかも分からない。

全く持って心配だ。





(インド人運転荒いな)



なんて思った、その時だった。





























ピピーーー!







最初その音が何を意味するのか

俺には分からなかったし、

それが自分たちに向けて

発せられたものだということにさえ

気付かなかった。

だからその時

運転手のオジサンが急に

リクシャーを路肩に止めた理由も

理解できなかった。







しかし、謎はすぐに解けた。

解けたどころか

一瞬にして驚きと焦りに変わった。

道端に止まったリクシャーに近づいてきたのは

なんと





















警察

は!?

なんかやばい!?







と思ったら勘違い。

青い制服姿で歩み寄ってきた

その警察官は、俺たちではなく

運転手のオジサンに用があるらしい。









何だか知らないがどうやらこの運転手

信号無視か何かをやらかしたらしい。

必死に弁解するオジサンに、

毅然とした態度で迫る警察官。

しまいにはオジサン

俺たちの方を指差して

何か一生懸命説明している。

どうせ、「日本人が急いでたから」

とか言い訳しているのだろう。

しかし、そんな懇願は完全に無視して

罰金を迫る警察官。

その態度の堂々たるや。

さっきまで俺たちをなめて

値下げを拒んでいた運転手が

ヘコヘコしている。

すっかりうだつの上がらない駄目おやじだ。

いい気味であった。

結局運転手はしぶしぶ罰金を払い

不機嫌そうに運転を再開した。









その後

無事に俺たちをホテルまで送り届けると

かの駄目おやじのやつ

約束以上の料金を請求してきた。

しかしもちろん、そんなものは

毅然たる、堂々たる態度で

容赦なく

蹴散らしてやったのであった。







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