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tabiato3 in kyu-syu
+-- 焼酎 --+


電車はがらがらだった。 一車両に一人乗っているかいないかぐらい。 人がいなすぎて不気味なぐらいだった。 なのにたまたま俺の向かいのベッドには おじさんが一人座っていた。 おじいさんと言った方がいいかもしれない。 スーツを脱いで、片手には アルコール度数20度のビン酒を握っている。

「孫の結婚式でね。」

東京からの帰りだそうだ。

ひとしきり世間話をした。 結婚式の話、大学受験の話、旅行の話。 途中、勧められてお酒をいただいた。 焼酎だった。

明くる朝目が覚めるとおじさんは、 もうとっくに起きていたよ、って感じで 「おはよう」と言った。
途中停車駅で弁当を買って朝飯にした。
おじさんは大分で、俺は門司で降りる。 電車はそろそろ関門海峡に入る。 そこを抜けたら門司駅はすぐだ。

荷物をまとめて、到着を待つ。 車内放送が停車を告げる。 最後におじさんが
「気をつけて」
と言ったかどうかは覚えていない。 名前もぼんやりとしか思い出せない。 ただ、握手はしたような気がする。 ホームから窓越しに会釈して改札口への階段を下りた。


九州到着


車窓から

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