システムから脱却することなんてできるんだろうか。
この疑問に対して、夏目漱石『草枕』の冒頭は示唆的だ。以下引用。
智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。
住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて、画が出来る。
人の世を作ったのは神でもなければ鬼でもない。やはり向こう三軒両隣にちらちらする唯の人である。唯の人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりも猶住みにくかろう。
要は、逃げられねーってこった。
さあどうしよう。
すっかり間が開いてしまったが、調査は継続中である。
最近の一の矢食堂のメニュー改革は目覚しい。キムチ雑炊セット400円、煮込みハンバーグセット400円、石焼ビビンバ単品380円・セット480円、などなど。そして何より注目なのは木曜バイキングの動向である。昨日の調査結果を報告する。
18:30頃入店。メニュー面での変化あり。バイキングの日は他の定食メニューがなくなった。丼ものや麺類は健在。
客入り状況:座席は8割がた埋まっており、相席を余儀なくされるほど(俺の知る限り一の矢食堂至上初めての事態)。人数にして60人はいたもよう。二人、三人、四人の団体客がほとんど。中でも目立ったのは女性客の存在。客の2割程度を女性が占めていた模様。
厨房・料理:調理しているのは基本的にチーフ一人、他に配膳・調理補助員が二人。客数に対して厨房機能が明らかに追いついていない。そのため、料理不足、料理テーブル前における長蛇の列、料理の争奪戦などが発生。混乱を避けるためのガイドラインの必要性を感じる。
これらのことから、客として必要とされるであろう戦略を分析。以下にこれを列挙する。
修理に出したギターの見積もりが昨日知らされた。
約15,000円。
うぉっぷ!たけーじゃねーか!
しかもやはりブリッジ全部剥がすらしい。で、ボディとブリッジそれぞれの接着面を磨いてくっつけ直すとか。手術だ、これは。
入院期間は二週間。ということは、次のライブに間に合わない。友達から借りるしかないか。
今日ギターを楽器屋へ持っていった。
「どうなんでしょうか…?」
体調を崩した息子を心配する母親がお医者さんに聞くのと似たようなトーンだ。必要以上の不安と恐縮。
修理には長くて一週間。ブリッジの再接着という作業なわけだが、最悪いったん全部はがしてからになるそうだ。しかし、ボディが湾曲してるわけではなさそうなので、それほど重症ではないとのこと。
ふぅ。とりあえず一安心。
それにしても、ブリッジが剥がれかけているのを発見した時の焦りといったら。ギターを擬人化するのは好きではないが、あえて分かり易く例えるなら、やけに機嫌の悪い恋人に「何かあったのか」と聞いたら「本当に気づかないの?」と聞き返され、「おととい私の誕生日だったのよ」と言われて初めてことの重大さに気づいた、みたいな、そんな気分だ。恋人は致命的に傷ついてしまったし、それを元通り修復するにはたいへんな労力が必要になるだろう。思い返せば確かに発信されていた兆候や信号に、どうして気付かなかったのかと後悔し、もしかしたらこのまま二人の関係は終わりかもしれないという不安さえ頭をよぎり血の気が引く。
けっこう雑に扱ってたからなぁ、最近。ケースごつごつぶつけたり、湿度調節剤取り替えなかったり、雨に濡れてもろくに拭かなかったり。今後は初心に帰って注意しよう。
今日アコギのブリッジが浮いてることに気がつきました。
最悪です。最悪の気分です。あぁなんで今まで気づかなかったんだろう。
思い返してみれば最近低音弦が変にビビってたし、音もこもってたし。妙に弾きにくくなったなぁエレキに慣れすぎたかなって感じてたのもたぶんこれのせいで弦高が高くなってたからだし。
あああああああああああああああああ。
明日リペア出してきます。頼む…生き返ってくれ…!!
CONTAX RX/ Distagon T*28mmF2.8/ BW400CN
サークルの先輩の部屋。いつもここでバンド練してる。
広角は巨視だ。ファインダーに収まる情報量が多いから作図が難しい。
でもこの写真がどこかごちゃごちゃして見えるのは、単に部屋が散らかってるからだな。
バックからウォークマンを取り出したとき、再生しっぱなしになってるとちょっと凹む。
CONTAX RX/ Planar T*50mmF1.4/ BW400CN
絶対非演出を主張し、リアリズム写真を確立した写真界の巨匠土門拳はこう言った。
「痰壺は痰壺である。どんなに形が変わろうと、どんなに場所が変わろうと、この一個の赤い痰壺がそこに在るということは絶対である。在るということの確かな手応え、それは赤い銅の、ピカピカに口金の光った痰壺そのものが証明している。」
ところで、写真撮影とはおよそ主観的な作業である。露出を考えるのも、三脚の位置を決めるのも主観。アングルを決めるのも、被写体を決めるのも主観である。「撮影者」がいる限り、完璧に客観的な写真などあり得ない。
ここで一つ疑問。主観の産物たる写真は、果たしてリアリズムを体現し得るか。
土門拳に言わせれば「どんなに形が変わろうと、どんなに場所が変わろうと、この一個の赤い痰壺がそこに在るということは絶対である」。換言すれば、「痰壺は客観的に(誰の主観にも拠らずに)存在している」ことになり、これがすなわち土門の言うところのリアリズムであろう。
この考え方に対する異論はとりあえず置いておくことにして。仮に、痰壺は客観的に存在するのだとしたら、撮影という主観的手段で抽出された写真は、果たしてリアリズムたり得るのか。「撮影者」が痰壺を痰壺と認識してしまった時点で、痰壺は主観に依拠して存在しているのではないか。
そこんとこどうなんですか。土門さん。
「なんでタイなの?」
僕は聞きました。
「んー、別にタイじゃなくてもいいんだ。東南アジアのどっかなら。」
鳥のから揚げをばくつきながら、彼は言いました。狭く薄暗い定食屋。600円の日替わり定食は、まもなく完食されようとしていました。
「放浪?」
僕はまた聞きました。
「いや、“居住”。最低三ヶ月はいたい。一箇所にね。」
バリバリの政治学者気質で、しかもやや右よりのリアリストである彼には、あまり似合わない台詞でした。しかし一方で、学問とは無関係な彼の普段の生活スタイルを知っている者からすれば、それはいささかも不自然な発言ではありませんでした。何しろ彼は、冬場は一週間風呂に入らなくても平気な男なのですから。
「説明するのが難しいんだけど」
彼は続けました。
「システムからの脱却を図りたいんだよ。」
無意識に、2,3日前の別の友人との会話を思い出していました。友人は、4月からの半年間を休学するか否かで迷っていました。僕は彼に聞きました。
「休学したところで何が得られるの?」
すると彼はあまりにあっさりと答えたのでした。
「何も。」
「何も?」
「モラトリアムだよ。要するに、先延ばしさ。それを行使する権利を俺たちは持ってるんだよ。権利?違うな。機会、チャンス、かな。いずれにしろ、使わない手はない。」
そうかもしれない、と僕は思いました。誇張と正当化が得意なその友人の言うことなので、頭に入れる前に少し角を取ってやる必要はあるのですが、しかし、そうせずとも、休学は無条件で有益であるとでもいうような風潮よりは、はるかにしっくりくるのでした。
CONTAX RX/ Planar T*50mmF1.4/ BW400CN
K棟前の消火栓。つい撮ってしまう。なぜだろう。レトロな感じなのか。たて横の比なのか。とにかく、どこか被写体然としていて、いい。
galleryにも一枚。
ブログのデザイン一新。
最近になってやっとフォトショップの扱いに慣れてきた。といってもまだ素人レベルですな。両サイドの影不自然だし。↑の写真もいまいちだし。近いうちに修正したいところ。
それにしても、こんなことで徹夜とかしてる俺は馬鹿だ。
CONTAX RX/ Planar T*50mmF1.4/ REALA ACE
学園祭期間に撮った写真。ギャラリーにまとめるほどではないので、こっちに載せます。
CONTAX RX/ Planar T*50mmF1.4/ REALA ACE
東京から遊びに来てくれた友達。学園祭二日目の夜です。
写真は俺の部屋ですが、彼はこの後床にずり落ち、朝まで爆睡でした。
CONTAX RX/ Planar T*50mmF1.4/ REALA ACE
シチューを食べる友達。
肖像権とかかたいことは言いっこなしでお願いします。
CONTAX RX/ Distagon T*28mmF2.8/ REALA ACE
学祭前日、松美ステージの設営を終え振り返ると、迫りくる雲と、その根元をオレンジに染める夕日がきれいだった。
サークルの仲間そっちのけで撮影スポットを探して走り回った。刻々と変化し逃げていく被写体を追いかけているようだった。
カメラのISO感度設定を間違えていたことに気づいたのは、日が暮れてしばらくたってからだった。初歩的なミスだ。
できあがりは真っ黒だろうと、半ばあきらめていた。しかし現像を終えて上がってきたネガには、夕日のオレンジも、黒に落ちかけた青も、秋の雲も、ちゃんと写っていた。
最近またweb作成をする機会があって、今デザインを模索中である。
いいデザインを生み出すためには、デザインのいいサイトを真似するのが一番の近道である。世間はこれをパクリとも言うが。
そこで、俺は普段から格好いいサイトを見つけたら気に入りに入れるようにしている。後日自分が作業する際に参考にするのである。
その一つ、css Zen Gardenを紹介しよう。
このサイトはcssによるwebデザインの倉庫のようなサイトだ。htmlファイルとcssファイルを無料でダウンロードできるようになっていて、世界中のwebデザイナーがそれを編集し投稿するのである。ここには個性的で芸術的なデザインが無数に保管されている。
俺はいつもこのサイトを見るとしょんべんちびりそうになる。驚き感動しつつも、あきらめのため息とともにリンクをたどるのである。
世界トップクラスの技術とセンスがここにはある。
またやってしまった。
写真家たちのwebサイトでネットサーフィン。朝まで。
ん〜。いい。
こういう刺激があると、撮る気になるね。
次カメラ持ち出すのはおそらくあさっての学園祭だな。
と思っていたけど、この勢いだと明日にも撮り出してしまいそうだ。
でもね、近所で写真撮るのって難しい。なぜなら見慣れてしまっているから。見慣れていることによって感動が薄いから。日常を撮るのは難しいのです。
遠出したい。日帰りぐらいでいいから、足を伸ばしたい。
やばいな。ここにきて写真が楽しくてしょうがない。
今日から10月だ。9月は30日までしかないから。
さて今日はサークルで学祭の予行練習をした。炭火で焼き鳥。試食会というやつだ。
でも俺の中での今日の裏目標は、モノクロ写真を撮ることだった。
昨日一晩中ネットで見ていた写真家たちの影響で、ツウはやっぱりモノクロだろ、みたいな妙な固定観念を植えつけられてしまったのだ。
撮影の段階で白黒の仕上がりをイメージするのは慣れないと難しい。だってファインダーから見る画はカラーなんだから。
カラーだったらきれいな写真になるであろう場面も、モノクロじゃ味気ないものになるかもしれない。でも逆にモノクロでしか表せない味もある。その辺の感覚がまだない。
今日は60枚ほど撮影。フィルム本数にして、一本と3分の2ぐらい。明日この二本目を撮り終えて現像に出そう。出来上がりが楽しみである。
本日の使用フィルムはコダック プロフェッショナル BW400CN。カラーネガフィルム用の現像処理で白黒に仕上がるという不思議なフィルム。
ギャラリーの写真みました!
炭火の方はちょっと恥ずかしいけど、ギター弾いてる方は俺にしては写りが良いかも!!!
これも撮影者の腕のおかげかな(^^
こんど是非かのーのHPのTOPにたかとの撮った写真を使わせてください!!!
Posted by かのー 10/4
あーもうどんどん使ってやってくださいm(__)m
著作権とかあんま気にしないんで。事後でもいいんで一言言ってもらえれば、右クリックで保存しちゃって構いません。
ところで、10枚目の後ろのほうに、かのーさん写ってるの気づきました?
Posted by たかと 10/5
ほんとだ、木に登ってるね(笑)
あの一瞬のことを撮影していたとは・・・
一番必死な時だったね(笑)木の上は気持ちよかったぞい!(^^
Posted by かのー 10/6
ネットでいろんな写真家のサイトを見ていた。
写真もさることながら、Webデザインも素晴らしいサイトが多い。
リンクをたどる手が止まらなかった。
やがて触発されて、自分のサイトのデザインをいじり始めたのが夜中の3時。
今、朝の7時。できあがったのがこれ(galleryのトップページ)。
上出来。