←こんなWebサイトつくった。
自身の所属するサークル、アンプラグドのホームページ。元からあったページを模様替え。
さくっと作った割りに気に入っている。この脱力感が、サークルの雰囲気にマッチしている。
最近デザインがワンパターン化していたから、ちょっと趣向の違うのを作りたかった。とはいっても、まだ殻は破りきれていないようだが。
埼玉県大宮から私鉄で数駅。
駅前商店街の人気は決して多くなく、5分も歩くと閑静な住宅街が始まる。
そういう町に就活に行った。その帰り。
ホームのベンチに、女の子が二人、座っている。
小学校3年生と1年生、あるいは4年と2年といったところだろうか。どうやら姉妹らしい。連れ立って市街へ遊びに行く、といった風情。弾んだ会話の中に、「プリクラ」などといった単語が混じる。
俺は隣のベンチで文庫本を開いている。
しばらくすると、姉の語調が急に変わった。
「うっせーよ」
喧嘩、らしい。姉、ガキ大将顔負けの啖呵である。
「買いたいなら買えばいいだろ。○○ちゃんがプリクラ撮りたいっていうから1,000円もらってきたのに。」
ベンチの後ろには自販機がある。どうもお小遣いの使い道を巡っての言い争いのようだ。
いや、言い争い、というより、姉の一方的な叱咤だった。妹は自販機の前ですっかりしょげている。声も出ない。それぐらい、姉の語気が激しかった。
「早く買えよ」
ホームにはほとんど人がいない。町は静かなものである。自然、姉の怒号だけが高々と響く。
「やっぱやめた」
ようやく妹が言った。今にも泣き出しそうである。しかし、しっかりと言った。
それでも姉の怒りは収まらない。仕舞いには一人ベンチを立って、ホームの端まで行ってしまった。
妹は、元いた場所を動けない。
姉妹の距離、およそ30m。数分の沈黙。気まずい空気。
姉はふてくされている。ふてくされながらも、こちらにちらちら注意を払っている。いい姉だ。
電車が来た。
ドアが開く。
「早く乗れよ」
言ったのは姉。声は、まだ怒っている。
ドアが閉まる。姉は第一車両。妹は第二。
車内はちょうど席が埋まるぐらいの混み具合。車両を仕切るドアが開いている。
開いたドアから、お互いが見える。
目が合った、のかもしれない。
妹が、第一車両の方へ走り出した。
姉のそばで止まる。顔はまた、下を向いている。
姉が、妹の肩を押して、自分の前の空席に座らせた。
妹の小さい体が、両隣の大人に挟まれて見えなくなった。
姉は、降りるまでずっと、その前で立っていた。
ネット依存症が解消されつつある今日この頃。世の中は春。
3月31日に引っ越した。洗濯機のセッティングがうまくいかない。それでも男かと。
しょうがないから、宿舎の洗濯機を借りに行った。
新入生がいっぱいいた。
今日という日は、新入生の宿舎入居の日である。また入学式の前日でもある。
宿舎全体に、どこか初々しい、きゃぴきゃぴした空気が満ちていた。少し前の人気のなさとは大違いだ。
まあ、自然な流れとして、思い出すよね、自分が新入生だった時のことを。
当時は4年生など遠い存在に思えた。今は自分がそちら側。最上級生。早い早い。
3年前と比べて、変わったような、変わらないような。というか、変わったところもあれば、変わらないところも。当たり前か。
可能性というのは、生まれた時はそれこそ無限。で年をとるにつれて、少しずつ削られていく。今の自分はどの辺だろうか。
きっと、悲観的になるほどではない、でしょ。たぶん。
21か〜。
ふ〜ん。