フィリピンはアジアにあっては珍しくカトリックの国である。
16世紀後半にスペインの植民地支配とともにもたらされたカトリシズムは、今では全人口の8割以上を占める宗教となっている。キリスト教徒にとってクリスマスは最大のイベントであり、このことはフィリピンにおいても例外ではない。
要するにフィリピンのクリスマスは
やたら盛り上がる。
都市部も農漁村部も区別はない。それまでの1年はこのためにあったと言わんばかりに盛り上げる。実際彼らはこれを楽しみにして1年間、日々生活を送るといっても過言ではない。
なんと
俺がルソン島を訪れたのは8月だが、この時すでにクリスマスの準備が始まっていた(一部で)。
それほどこの日は重要な祭日であり、またあの華やかさは普段の過酷な日々の裏返しなのかもしれない。